大学生にとってアルバイトは、収入の獲得はもちろん、社会経験や友人作りなど、多くの目的で活用できる場所になり得ます。さらにアルバイトは、ガクチカやスキルの獲得など、自身のキャリア選択にも役立つため、積極的に挑戦すべきと言えます。
一方で、アルバイトに関する知識が不足しているために、アルバイトを始めにくいと考える大学生の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大学生のアルバイト事情と関連する知識を幅広く解説します。
- アルバイトを始めたいが、敷居が高く中々踏み出せない
- 103万円の壁など、アルバイトに関する知識を収集したい
- 他の大学生のバイト事情と比較し、学業と両立しながら無理なく稼ぎたい
という大学生の方が本記事を読むと、アルバイトに関する知識を幅広く収集しながら、無理なく続けるためのコツも理解できます。
大学生のアルバイト事情
以下では、平均月収や時給など、大学生のアルバイト事情を紹介します。他の学生がどのようにアルバイトしているのか把握し、適切な基準を理解しましょう。
大学生の平均月収はいくら？
株式会社マイナビの実施した大学生のアルバイト調査（2023年）の結果によると、大学生がアルバイトで稼ぐ平均月収は、61,000円となり、前年より5,500円増加しています。
一方で、同調査による大学生が希望するアルバイトの月収は、107,600円となっており実際の収入とはギャップがあると言えます。
大学生は、講義や通学時間・部活など大学に費やす時間が大きいため、まとまった時間が取れずに希望金額を稼げていないケースがあるのです。
よく聞く103万の壁とは
103万の壁とは、被扶養者が所得税を支払う義務の生じるボーダーラインを指します。
多くの大学生は、両親の扶養に入っており、学生控除を受けています。
しかし、年収が103万円を超えると親の扶養から外れ、自身で所得税を納めなければならなくなるのです。
さらに、両親が受けていた学生控除も基準から外れるため、家庭の納税額が大きく増す恐れがあるのです。
そのため、特別な事情が無ければ年収を103万円未満に抑えることが、大学生にはおすすめです。
また、奨学金を貸与・給付されている学生は、奨学金の規約を確認し、基準内で働けるように年収を自身でコントロールしましょう。
大学生がムリなく稼ぐコツ
ここでは、大学生がムリなく稼ぐコツを紹介します。
学業や趣味の時間を極力増やし、効率よく稼ぎたい方は、以下の方法を参考に実りある大学生活を過ごしましょう。
高時給のアルバイトに従事する
まず、少ない労働時間でも稼げる高時給のアルバイトに勤めることがおすすめです。
少ない就業時間で効率よく稼げる高時給のアルバイトは、授業が忙しくまとまった時間を確保できない大学生におすすめです。
一般的に、「塾・家庭教師」「テレアポ」「コールセンター」などの職種が該当し、22:00以降の深夜営業もしていれば、25％時給がアップするためさらに稼げます。
また、ボーイズバーやガールズバーなどの、深夜営業が前提の店舗はそもそも時給単価が高い傾向にありますが、深夜労働による生活リズムの乱れや体調不良には注意が必要です。
あくまでも、学業と両立するために、高時給のアルバイトを検討するということを忘れずに就業しましょう。
長期休暇に稼ぐ
長期休暇にまとめて稼ぐ方法も、大学生におすすめです。
大学生の長期休暇（夏期・冬季・春季）は、2週間～2ヶ月ほどと長く、大学の講義もないため働きやすい環境と言えます。
年に数回用意されている長期休暇でまとめて稼ぎ、授業のある日は週1.2回にするなどの働き方は、学業と両立しやすいためおすすめなのです。
長期休暇でまとめて就業するには、観光地などの住み込みアルバイトが適しています。
住み込みバイトは、海の家やスキー場など特定のシーズンに需要の高まる職種に募集が多く、単発的にまとまった終業時間を確保でき、友人と応募しやすく、高時給な案件が多い点がポイントです。
自宅や学校から近いアルバイト先を探す
自宅や学校に近いアルバイト先に勤める方法も、ムリなく稼ぐ方法のひとつです。
自宅や大学に学校から離れていない職場なら、通勤時間を削減し効率よく働けます。
さらに、自宅から徒歩圏内や自転車で通える距離であれば、終電を気にする必要もなくなり、アルバイト可能な条件が広まります。
一方で、通勤手当が少なくなってしまうので、総合的な収入が減らない就業先を探す必要があります。
たとえば、柔軟なシフトが組めるバイト先であれば、少し時間が空いた時でも働くことが可能なため、結果的に収入が増えやすいです。
長期インターンで稼ぐ
大学生がムリなく稼ぐおすすめの方法4つめは、長期インターンです。
長期インターンとは、通常の短期的なインターンシップよりも1か月以上に渡るインターンプログラムを指します。
有給制の募集が多く、社員と同等の扱いをされるため、専門的なスキルや高時給な点が特徴です。
高時給で、まとまった終業時間が確保できるため、無理なく稼ぎやすいと言えますが、他のアルバイトよりも責任や成果を求められる点は認識が必要です。
一方で、長期インターンは同世代の学生でも経験者が少なく、「ガクチカ」として語りやすいため、収入と経験を獲得できる点がおすすめです。
学業と両立するために意識すべきこと
大学生活とアルバイトを両立するには、以下のポイントを抑えましょう。
- 学業が本分であると自覚し、アルバイトの優先順位を定める
- 自宅や学校の近くで勤務先を探し、通勤時間を減らす
- 目標金額を設け、計画的に働く
- 高時給のアルバイトや休日に働き、学業の時間を確保する
- 柔軟にシフトを変更してくれる職場に勤める
上記5つのポイントを踏まえたアルバイト選びや、自身のモチベーションを設定することで大学生活を円滑に過ごしやすくなります。
大学生のアルバイト事情まとめ
ここまで、大学生のアルバイト事情について網羅的に解説しました。
大学生にとってアルバイトは、収入に加え経験を獲得できるおすすめの方法です。
一方で、103万円の壁や、平均時給を知らないと学業に支障をきたしたり、手続きが必要になったりするので、必ず本記事の内容を確認しましょう。
あくまでも、学業を優先にしたうえで、実りある大学生活にするためにアルバイトや長期インターンを取り入れるという前提を忘れずに就業することが重要です。
ぜひ、大学生活を一生の思い出にするためにアルバイトにチャレンジしてみましょう。
コメント